校長先生のブログ

ICTを使って成長する

知徳高校では今年度入学生から、iPadを一人一台端末として使用しています。今週、その配布と一部のセッティングを行いました。iPadは学校で使用するだけでなく、家に持ち帰って家庭学習にも使用します。今の生徒はデジタルネイティブと呼ばれる世代です。柔軟な発想で、より効果的に使ってくれるのではないかと思います。

学校におけるICT活用を示す言葉に、SAMRモデルと言われるものがあります。SAMRとは、「Substitution(代替)」「Augmentation(増強)」「Modification(変容)」「Redefinition(再定義)」の頭文字です。それぞれの意味は次のようなものです。
「S」代替:原稿用紙に書いていた作文を、パソコンで書く。
「A」増強:グループの全員の意見を共有して、考えを深める。
「M」変容:探究の授業で海外の高校とオンラインでつなぎ、意見を出し合ってまとめる。
「R」再定義:生徒がSNSを使って課題解決策を提案し、仲間を集めて実行する。

デジタル化の意義は、「S」代替の場面では、必ずしも理解されません。「私は手書きが好きなのでICTは不要です」と言われることもあります。しかし、デジタルの特性を生かして、学習効果が上がったり、効果を実感したりする「A」増強段階になると、ICTの活用価値は高まり、「M」や「R」の実践例も出てくると思います。

ICTの使用は目的ではありません。学習目標を達成したり、個別最適な学びを実現したりするための手段です。ここはしっかりと押さえつつ、デジタル化を進めたいと思います。

iPadのケースは自分好みのものを各自購入します。

iPadはLTEモデル。グラウンドでもつながります。

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