1月13・14日に大学入学共通テストが行われます。前日の12日には、共通テストに挑む生徒たちを集めてさまざまな注意や連絡を行いました。その際、「校長からの激励」という時間をいただいたので、次のような話をしました。
「受験に奇跡は起こりません。今すべきことは、持てる力すべてを出し切れるようコンディションを整えることです。そして、試験中は集中してください。安西先生が言うように、あきらめたらそこで試合終了です。集中して諦めずに取り組む中で、自分が取り組んできたすべてを出し切ることができれば、最高の結果につながると思います。」
1月は受験シーズンで、ネットやテレビで「受験生頑張れ!勝負の時!」的なコマーシャルを見ることも多いのですが、今の大学入試では総合型や推薦型という「年内入試」が増え、進学を希望する高校生の半数は12月までに行先が決まっています。高校によっては年内入試受験者の方が多いところもあると思います。年内入試は、1月以降に行われる筆記試験が主である一般選抜とは異なり、高校時代の取組や、教科的な知識を基盤にして考えたことを効果的に文章にしたりプレゼンしたりする力が評価されます。年内入試のように受験生を多面的に評価して合否を決めることはよいことだと思いますが、受験生は高校時代にどんなことに取り組んで、どのような力が身に付いたのか、効果的に表現できるようにしなければいけません。そのような力を付けるために高校の教育も変化しています。大学入試のために教育が変わるというのも変な話ですが、実際に、大学入試が変われば、高校の教育内容も変わります。
高校が意識しなければならないことは、大学はゴールではないということです。大学に入った後どのように成長したのか、ということが大事なのです。ですから高校時代には、生涯に渡って自分を成長させる気持ちとか、学び続ける気持ちの基盤になるようなものを身に付けさせたい、という思いで日々の教育に取り組んでいます。(写真は中学生にプレゼンする生徒とハッピープロジェクトで地域のために行動する生徒です。)