知徳高校は、昭和9年(1834年)に、三島市二日町に創設された三島実科高等女学校がその始まりで、創立80周年の平成26年(1014年)に、校名を知徳高校と変更し、現在に至ります。90周年を迎えられたのも、長泉、三島をはじめ沼駿・田方などの地域の方々のご理解ご協力があったからこそだと思います。本校を支えてくださった皆様にあらためて感謝申し上げます。
教育は、時代の社会状況を反映し、時代の要請に応じて変化してきました。学校教育の根幹である学習指導要領は、だいたい10年ごとに改訂されており、最近では小学校に英語教育やプロミングが導入されたり、高校で学ぶ教科に「公共」が加わったりと、大きく変化しています。
100年企業と言われる、創業100年以上の企業があります。日本に100年企業は多くあり、その割合は世界で最も高いのだそうです。100年経てば社会は大きく変わります。企業が100年続くためには、社会の変化に応じたさまざまな工夫があったものと思います。私たち知徳高校も100年学校を、さらにその先を目指して、社会の変化に応じて教育内容を工夫していきたいと思います。
今の時代、社会の変化に応じると言っても、何を変化させ何を守るのか分かりにくいですし、唯一の正解もありません。ただ、ウェルビーイングという言葉が羅針盤になると思っています。OECDは教育のゴールをウェルビーイングとしています。ウェルビーイングは、自分が幸せで社会も幸せという状態です。知徳高校は「自分と社会のウェルビーイングを目指して行動する人を育てる」学校でありたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
2枚目の写真は、国内外の音楽家が津波バイオリンを弾きつなぐプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」で、本校で演奏していただいた時の写真です。奇跡の一本松からつくられた津波バイオリンの話とともに心に染みました。