校長先生のブログ

人間関係でつまずかないようにしたい

高校生が悩んでいることって、人によって違いますし、さまざまです。本校のスクールカウンセラー小澤先生に聞いたところでは、生徒の相談事の多くは、友人関係や家族関係などの人間関係なんだそうです。確かに私自身、中高生のころ、友人にどう思われているのか気になりましたし、友人との関係の中で自分が情けなくなったことや、親との考え方の違いに悩んだことがありました。  高校生にとって、人間関係を上手に作っていくことはとても大切なことです。そこで今年度、知徳高校では、1年生全員を対象にソーシャルスキルトレーニング(SST)講座を年6回行うことにしました。講師は本校スクールソーシャルワーカーの三好先生です。
ソーシャルスキルとは、三好先生によると「良好な人間関係を築いたり、所属する場所に適応していくために必要な知識・技」のことで、学校においては「楽しく学校生活を送ったり、将来希望する世界を実現するために必要な知識・技を学ぶこと」です。このような知識や技術(スキル)は、学校ではあまり学んでこなかったかもしれませんが、トレーニングすることで身に付くものです。
ソーシャルスキルの不足から引き起こされる課題には、①言えない・伝えられない・答えられない(コミュニケーションスキルの低下)、②感情・体調・行動のコントロールができない、③モチベーション・自己肯定感の低下、④認知のかたより(こだわり・思い込み・否定・批判)、⑤学校生活・対人関係への影響(トラブル)などがあるそうです。
知徳高校では、生徒がSST講座でソーシャルスキルを身に付けて、人間関係でつまずかないよう、そして人生100年時代を上手に生きていくことができるよう支援していきたいと考えています。写真は2・3年生希望者対象の講座と1年生の講座のものです。

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