校長先生のブログ

伝える力を磨く 私の意見発表大会

5月2日に、3年生の「私の意見発表大会」を行いました。これは各クラスから選ばれた代表が学年全生徒に、自分の意見を根拠とともに発表するものです。知徳高校の大切な活動の一つで、各学年で実施しています。自分の意見を伝える力は、「表現する力」であり、知徳高校で育てたい資質・能力(知徳GP)の一つです。現状はどうかというと、昨年度2月に実施した生徒アンケート「自分の意見や考えを、相手や目的にあった方法を使って分かりやすく伝えることができる」に、「そう思う」又は「どちらかと言えばそう思う」と答えた生徒は61%でした。今年度はこの割合が70%になることを目指しています。社会では自分の意見を分かりやすく伝える力が必要とされています。そのためでしょうか、今の高校生には、自分の意見を伝える力を磨く機会がとても多くなっています。協働的な授業での意見発表、探究学習の成果発表などです。また、より効果的に自分の意見を伝えるスキルを身に付けるための授業や研修も増えてきました。
今大会での発表者はクラス代表の11人。それぞれの意見を学年の生徒に分かりやすく伝えます。毎年実施しているので、伝えるスキルは向上しています。テーマの選定も自分のことから歴史問題、社会課題にまで広がっていて聞いていて楽しいです。私は審査員でしたが、どのような意見が出てくるのかとても楽しみにしていました。「私の意見」なのですから思いっきった意見でいいんです。大会の審査基準は内容や論旨、表現ですが、私としては自分が設定したテーマを自分ごととして向き合えたかどうか、という点も重視しました。1位は松本さんの「説得力のある人間」でした。自分の考えを分かりやすく伝えるスキルを学び身に付けること、学校でも社会でもとても大事なことです。

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