校長先生のブログ

入試でみられる力

2月6・7日に、令和6年度入学者選抜試験を実施しました。気象情報では5~6日にかけて警報級の大雪になる可能性があったため、6日の試験開始時刻を1時間遅らせることにして、5日の午前中に関係中学校に連絡しました。この措置は、中学生が不安や緊張を抱えて挑む高校入試において、翌日早朝の交通状況などの不安を少しでも軽減できれば・・という思いで行ったものです。
さて、高校入試は、入試当日の学力試験と面接の様子が大きく報道され注目されますが、学力試験と面接の結果がすべてではありません。学力試験、面接の結果に加えて、中学校が作成する調査書(いわゆる内申書)の三つを総合的に審査して合否を判断します。ですから、中学校時代にどのようなことをして、どのように成長したのか、記録してあるとともに自分で説明できることがとても大切です。調査書の扱いについては、さまざまな意見があるところですが、今、若い世代を対象にする試験では、一発勝負的な試験は少なくなっているように思います。学校教育における教科の評価は到達度をみる形となり、定期試験を行わない学校もあります。到達目標に対してどの程度近づいたのか、さらには目標に向かってどのように成長したのかを丁寧にみる評価方法は、これからの時代、さらに重視されることと思います。大学入試でも、高校時代の行動や成長を評価する総合型選抜がふえています。この選抜では多くの高校が今一生懸命に取り組んでいる探究の成果もみてもらうことができます。
しかし、学力試験を重視する入試形態は、今後もしばらく入試の軸であり続けると思います。ですから、入試が変われば、学校教育は変わります。それがよいことなのかどうか分かりませんが、インパクトは大きいです。大学入学共通テストに教科「情報」が加わるとなれば、情報の補習や授業が整備されるのです。今の入試の形が、変化の早く大きな社会を生きていく若者に必要な力の育成に資するものになっているのかどうか、コストや労力を考慮しつつも、必要な改善をしていかなければならないと思います。2枚目の写真は1年の探究Happy!Project(地域のために行動する!)で、花壇に花を植えたときのものです。

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