夏の高校野球県大会が行われています。知徳高校は初戦を5-0で御殿場高校に勝利し、二回戦では4-3で磐田東高校に逆転勝利しました。三回戦は20日、シード校富士高校に挑みます。富士高校は春季大会で負けた因縁の相手です。選手たちはリベンジに燃えていることと思います。
とは言え、勝負には運やタイミングが付き物です。結果はもちろん大切ですが、長い人生で見れば、高校時代に何かに打ち込んだ経験こそが大切です。大人になったときにその成長の成果はさまざまな形で現れるものと思います。スポーツ心理学者の田中ウェルベ京さんが、「スポーツから学べる『心』のスキルとして、①難しい目標を達成しようという意欲、②コンフォートゾーンから出る能力、③挫折を乗り越える決意、④仕事・周囲と強くかかわる力、⑤個人よりもグループを優先する謙虚さ」と話されていたことを思い出しました。
野球部の初鹿監督はそのあたりをよく承知しているからこそ、スリーピースの人柄野球を掲げているのだと思います。二回戦で逆転勝利を決めた後に初鹿監督から送られてきたラインを紹介します。「一球をモノにした選手たちの生き方に敬意を表します。また彼らと1週間練習ができることが何よりうれしいです。」次の試合も知徳らしく、感謝・思いやり・素直な気持ちで楽しく挑んでほしいと思います。