校長先生のブログ

夏休みが終わるのは大人も悲しい

知徳高校では、8月30日から2学期が始まりました。私は子どものころ、夏休みの終わりが近づくと、しだいに気が重くなったことを覚えています。好きなことができる時間がたっぷりある日々が終わることとても悲しかったのです。毎日、「あと〇日で夏休みが終わってしまう」と嘆いていました。大人になってからも、夏休みが終わる悲しさというか寂しさはあります。教員の夏休みは、授業こそありませんが、保護者との面談、部活動、進学や資格取得に向けた特別講座、ここぞと入れられる研修などで盛りだくさんです。それでも、夏休み中は自由にできる時間が取りやすいため、楽しめることができるのです。楽しいことが終わりになるとき、寂しかったり悲しかったりするのは、子どもも大人も変わりません。
ですから、夏休み明けは、私もそうですが、少し憂鬱な気持ちでスタートする人が結構いると思います。夏休み明け後の生活に大変なことが待っているのであればなおさらです。文部科学省は、子どもの精神状態が不安定になりやすい夏休み明け前に、文科大臣名で、悩みや不安を抱える児童や学生に、家族や先生など信頼できる人に相談するよう呼びかけるメッセージを出しています。相談することは勇気がいりますが、「話す」ことは、「放す」です。不安や悩みを「放す」ことにつながります。たしかに「話す」と少しスッキリした気持ちになりますね(ちなみに知徳の先生たちは、いつでも話を聞く準備ができています。)。
さて、夏休みが終わることを嘆いていた私ですが、実際に2学期が始まった後はどうだったのか。不思議なことに、2学期が始まってしまうと、悲しい気持ちはどこかに吹き飛んでいたように思います。人は始まってしまえば何とかなるものなのかもしれません。少し楽観的に行くことも大切ですね。写真は2学期最初の朝のSHRと、始業式の後に行われた進学希望者面接指導の様子です。

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