3月19日(火)に、3学期の終業式を行い、春休みに入りました。春休みは新年度への準備期間で、とてもあわただしいのですが、生徒の成長を最も感じるのもこの時期です。先日も、粘りに粘って志望校に合格した生徒の話を聞きました。3月中盤に入ってからの受験で不安も大きかったようですが、受験勉強に励む中で着実に学力を付けたようです。合格を勝ち取ったこと自体うれしいことなのですが、それ以上に、あきらめずに努力する中でだんだんと自信を深め、積極的に行動するようになったことを聞いてうれしさが倍増しました。
知徳高校で育てたい力を、私たちは知徳GP(GPはグラデュエーションポリシーの略)と呼んでいます。具体的には①自己肯定力、②乗りこえる力(レジリエンス)、③主体性、④共生する力、⑤貢献する力、⑥協働する力、⑦考える力、⑧行動する力、⑨表現する力の9つです。これらの力は、テストの点数など数値では測りにくい非認知能力で、見えにくく育てにくい力だと言われています。先ほどうれしい報告をしてくれた生徒は、学校生活と受験勉強の中で、これらの力を身に付けていったものだと思います(何が効果的だったのか現時点ではわかりませんが)。
知徳高校では、基礎学力の定着だけでなく、知徳GPの育成に向けた活動を加速させたいと思っています。自分ができたことを書き出す「できたことノート」や、ファシリテーション講座、ソーシャルスキルトレーニングは、これらの力の育成に役立つのではないかと考えています。教科書的な学力の育成活動と、知徳GPの育成に資する活動を車の両輪のような形で回していける学校でありたいと考えています。
写真は春分の日を過ぎて開花する気配があまり感じられない校門の桜と、春の強風の中、練習に励む野球部です。野球部は23日に春季大会初戦を迎えます。