元旦に能登半島を震源とする大きな地震が発生しました。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして、安否不明の方が無事でありますことを祈っています。南海トラフ地震のリスクが高まっている静岡県に住む私たちにとって、今回の地震は他人事ではありません。
知徳高校では12月に地震避難訓練を行いました。その際、生徒に話をする時間がありました。私は東日本大震災を機に広まった「避難3原則」のことを話しました。避難3原則は正しくは津波避難3原則で、当時群馬大学の片田敏孝教授が提唱したものです。第1「想定にとらわれるな」、第2「最善をつくせ」、第3「率先避難者たれ」です。東日本大震災の際、この津波避難3原則を学び実践した釜石の子どもたちの行動は、「釜石の奇跡」とよばれました。
この避難3原則の根底にあるものは、主体的な判断力や行動力、相互の信頼です。学校では教科的な知識を身に付ける場であるとともに、避難3原則を躊躇せずに実行できるような主体性を持った人を育てる場でなければならないと思いますし、日頃から相互に信頼できる環境を整えなければなりません。主体的な判断力や行動力、相互の信頼は、知徳高校が育てたい資質・能力(知徳GP)」とも通じるものです。これからの社会・時代を生き抜いていく力を持つ人を育てていきたいと強く思いました。写真は12月に行った避難訓練時のものです。
校長先生のブログ