介護技術コンテストとは、福祉を学ぶ生徒が介護の技術を競う大会です。競技は課題として設定された具体的な介護場面での対応力を競うものです。介護される利用者の役は審査する側が用意し、生徒は介護者として3人1チームで課題に取り組みます。利用者の情報は要介護度、既往症、個人や環境因子など細かく設定されており、介護場面は競技直前に渡されます。短い時間で対応を考え、制限時間内で実践しなければなりません。上位2チームは、東海大会に出場できます。
コンテストには県内9校が参加しました。知徳高校チームは3年生で、昨年度も参加し優良賞(3位相当)になった生徒たちです。昨年度以上の成績を目指すとともに、生徒の言葉ですが「単に介護の知識を覚えるだけでなく、人として大事なことを踏まえた実践力を身に付けたい」との気持ちで臨みました。
結果は3位の優良賞!言葉がけや安全の確認、オリジナリティが高く評価されました。とても素晴らしい成績なのですが、生徒たちは昨年度以上の結果を目指していただけに、涙を見せる場面もありました。それでも表彰後には自分たちの介護を客観的に振り返って今後の成長につなげようとする姿が見られました。涙は本気に取り組んだ証です。よい経験をしたと思います。本気で取り組んだ経験は、その結果にかかわらずその人を成長させるのです。学びに本気で取り組む生徒の姿を見ることができ、とてもうれしかったです。