図書室主催の「水引でしおりをつくろうワークショップ」が行われました。水引は祝儀袋などについている飾りひもですが、それが何者なのか私はよく知りませんし、高校生にとって身近なものではないと思います。今回はその水引を材料にして「しおり」をつくることで、伝統文化としての水引を知るという意味もありました。ちなみに、水引については、司書さんから次のようなレクチャーを受けました。その起源には2つの説があり、一つは、日明貿易において、輸出品と輸入品を見分けるために付けていた白と赤の縄を見た日本人が、贈答品に紅白の縄を付けると誤解したことで、贈り物に紅白の紐をつけるようになったという説。もう一つは、遣隋使の小野妹子が帰国の際に持ち帰った献上品に、平穏無事を祈願する紅白の紐が結ばれていたことから使用されるようになったという説だそうです。
水引をしおりに使うというアイデアは、もともとは図書室で生徒が描いた絵やイラストのしおりを配布していたところ、絵が苦手な生徒が「私には作れない」とつぶやいたのを聞いた司書さんが、絵を描かなくても作れるしおりがあるとして提案してくれたものです。「つながりの拠点になれたらいい」という司書さんの思いがつまったワークショップです。
参加した生徒からは「楽しみながらかわいいしおりができた!」「水引って奥深いと思った」「難しかったけどかわいいのができてよかった」などの感想が聞かれました。
知徳高校図書室は「つながりの拠点」になるべく、次のワークショップを企画しているようです。次の企画が楽しみです。