今、各高校には、その高校で育てたい資質・能力をスクール・ポリシー(グラデュエーション・ポリシー)として策定することが求められています。知徳高校で育てたい資質・能力(知徳GPと呼んでいます。)は、下の図に示す9つの資質・能力です。全教職員に意見を聞き、委員会で検討して定めたものです。今、知徳高校では、この9つの資質・能力(知徳GP)を育成するために、どのような教育活動が必要なのか検討を進めているところです。
1学期の終わりに、生徒に知徳GPに関する自己評価アンケートを試行しました。9つの資質・能力=知徳GPに関する設問について、生徒が「そう思う」から「そう思わない」まで5段階で自己評価するものです。9つの資質・能力の中で、今回のアンケート結果において、「そう思う」又は「どちらかと言えばそう思う」と答えた割合、つまり、自分にはその力があると答えた生徒の割合が最も高かったものは、「共生する力」で81.3%でした。校訓に敬愛を掲げている本校としては、実に心強い結果です。
最も低かったものは、「自己肯定力」で52.2%でした。自己肯定力とは、「ありのままの自分を肯定的に受けとめる力」のことで、チャレンジする気持ちや自信にもつながるものです。日本人は外国に比べて自己肯定感が低いそうですが、変化が早く大きな社会でチャレンジしていく若者にとって、大切な力だと思います。知徳高校では、この9つの資質・能力=知徳GPをバランスよく育てるための教育活動を一層工夫するとともに、生徒の自己評価を定点観測して、教育内容を点検していきたいと考えています。