知徳高校1年生は総合的な探究の時間に「ハッピープロジェクト」として、困っている誰かをハッピーにする解決策を考え実践してその成果を発表するプログラムを実施しています。先ごろ、その中間発表会がありました。さまざまなテーマがあり、聞いている私にとっても「こんなことにも取り組んでいるんだ」という驚きやワクワクがありました。
今回は社会課題に挑戦しているグループの取組みを紹介します。2人の生徒が「日本語で困っている外国人の方をハッピーにする」というテーマで取り組んでいます。このテーマを選んだきっかけは「中学時代のクラスメートに外国から来た方がいて日本語で困っていたから」だそうです。2人はプロジェクトに取り組むに当たり、外国から来た方に日本語を教える日本語教室のボランティアを始めました。グローバルな課題に取り組んでいる別の生徒2人も合流し、今は定期的にボランティアしています。
日本語教室に参加した感想を聞くと「教室に来る方の年齢層や日本語レベルはさまざまなので教え方に工夫が必要」「感覚的な言葉の違いを教えるのが難しい」「小さな子どもは飽きさせないようにすることが大変」などの答えが返ってきました。これから生徒たちは今回のような実際の調査体験を踏まえて解決策を模索し、実践した結果を年度末の探究発表会で報告します。探究における教師の役割は指導というより伴走ですが、生徒のアイデアや行動力に驚かされることが多いです。
