校長先生のブログ

自分の感情に気づく コントロールする

知徳高校では、9月から臨床発達心理士でスクールソーシャルワーカーの三好徹史先生を講師に、ソーシャルスキルトレーニング講座を月1回のペースで行っています。参加を希望する生徒と教員が楽しく学んでいます。
ソーシャルスキルとは、三好先生によると、学校や職場、社会の中で生活していく上で必要な力のことで、① 自分の言いたいこと、伝えたいことを正しく伝える力、② ルールやマナーを理解し、自分の行動のベースとする力、③ みんなと一緒に学習や活動、仕事ができる力、④ 人間関係を築き、その関係を維持したりより良い関係にする力、⑤ 困った時に SOS を出したり、相談にのってほしいとお願いする力などのことだそうです。
講座というと堅苦しく感じるかもしれませんが、「参加する人たちが無理せず、楽しんで学べる」ことを第一に、①できないことは「パス」して OK! ②他人の発言や行動を批判したり、ばかにすることはNG! ③良い発言やリアクションには拍手! ④調子が悪かったら途中で講座から抜けても OK! ⑤ネガティブな態度・表情・雰囲気は NG!というルールでやっています。
10月に行った講座のテーマは、「自分の感情について理解しよう」で、第3回のテーマは「怒りとのつきあい方を考えよう」でした。怒りとの付き合い方では、怒りが発生するメカニズム、怒りへの対処方法(アンガーマネジメント)などを楽しく学びました。私も「ありのままの自分を出していい」という温かい雰囲気を感じつつ学ぶことができました。もう一つ思ったことは、ソーシャルスキルトレーニングは、一部の人のためのものではなく、すべての人にとって大切なものだということです。知徳高校では、このような社会性と感情を育む学びに取り組んでいきたいと考えています。
写真は、1年生の「私の意見発表大会」と、地域の課題解決策を提案して実践する1年Happy!プロジェクトの様子です。私の意見発表では自分の意見をまとめ伝えるスキルを、Happy!プロジェクトでは、共生・協働、考え行動する力を育成します。

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