知徳高校野球部は、この夏4回戦で涙をのみました。ベスト8をかけた静岡商業高校との一戦は3-4の惜敗。とてもよい試合でした。「あのときこうだったら・・」と見ていた私がつい思ってしまうのですから、その場にいた選手・コーチたちの頭の中では、悔しさとともに「あのとき・・」という思いが駆け巡っているはずです。しばらくは頭から離れないと思いますが、それって野球に熱中することができた証です。今は悔しい思いでいっぱいでも、しばらくしてから、この経験をバネに、今まで以上の歩幅で新たな一歩を踏み出すことができると思います。
何かに思いっきり熱中する高校時代ってすばらしいです。熱中すると、そのことに時間をかけます。継続的に努力する姿勢が身に付きます。また熱中することがあると、他の人から言われなくても自分であれこれと考え工夫します。主体的に取り組む姿勢や考える力が育つのではないかと思います。脳科学者の茂木健一郎さんは「自分の頭で考える経験、何か一つのことに熱中した経験は、他の分野にも応用可能」と言っています。熱中して経験したことが財産となり更なる成長が期待できるのです。
知徳高校は熱中を支える学校でありたいと強く思います。